オタク(元)弁護士の雑記帖

オタク弁護士だったけど弁護士を辞めてただのオタクになった人のブログ。

インハウスとして足りない能力

久々の更新になってしまった。

どういう風にブログを書いていたのか忘れてしまうくらい、しばらくぶりのエントリー。

便りがないのは元気な証拠、ではないけれど、平穏かつまあまあ充実した日々を過ごしている。

もうすぐボーナスが振り込まれるけど、過分にも7段階中最高の評価をもらってしまったので、今度のボーナスが振り込まれるのが楽しみ。

 

僕に法務マンとして足りないもの

この会社に来て随分経つけど、今のところ会社の嫌いなところよりも好きなところの方が圧倒的に多いというのは、とても恵まれていることだと思う。

と同時に、欲が出て来てしまったのは、果たして良いことと言うべきか。

 

僕自身は大学を出た後、サラリーマン→弁護士→サラリーマンという経歴を辿って来て、キャリアのほとんどは法務で過ごしてきた。

そのキャリアの中で、自分なりの法務のキャリアはこうありたいというものがある。

それはズバリ、「事業部経験」である。

僕のキャリアの中では、事業部では営業の経験がごくわずかにあるだけ。

 

企業法務の仕事は、当然ながら紛争よりも契約書などの予防法務が多い。

そのなかで、予防法務の引き出しとして、事業部経験がもっと欲しいと思う。

外部ではなく、社内に弁護士資格を持った人間がいることのメリットは、何よりも「社内の事業に精通している」という特徴を持つ弁護士有資格者であるという点だと思っている。

そのなかで、事業特有のリスクに気づいたり、リスク回避のための方策を考えるスキルが僕には足りていない。

そして、僕的に一番効率的かつ効果的にそのスキルを身につけられる方法は、事業部でのハンドリング経験だと感じている。

 

事業部経験で得られる能力

事業部でのハンドリング経験をすることで、法務に対してさらに付加価値をつけられる点は、大きく分けて2つある。

 

事業の理解と"想像力"

1つは、「事業の理解と想像力が強化される」ということ。

事業の理解は法務でもできなくはないが、「ではどうするか?」を当事者意識を持って考えたり、自分自身の問題として危機感を持って考える経験をしているかどうかで、アウトプットする代替案の現実性が変わってくる。

 

それはまさに、間接部門にいながら現場を「想像する力」がどれだけあるかで決まるものであり、僕に全然足りていないものだ。

”説得力”の重要性

2つ目は、「説得力が増す」ということ。

法務は間接部門の中でも、金を稼ぐところから遠い。

そのくせ、扱う業務内容は事業や経営にとても近い。

そのため、事業部に対してNOを突きつけることもあるが、どうしても「頭でっかちで小難しいことを考える人たち」のイメージがつきまとう。

実際、新卒で営業をしていたときに、僕自身も法務のイメージはそうだった。

 

しかし、事業部経験をしていることで、「実際やってみてもこれがなくてもなんとかなるでしょ」や、「この代替案なら実行可能性は十分あるでしょ」ということが想像できるし、何よりそれをしっかりと言える。

それは企業内法務部門に求められる付加価値そのものだと思うし、僕自身がいま一番身につけたいと思っている力だ。

 

今の悩み

そんなわけで、事業部で仕事をしないと、僕の場合はいつか能力が頭打ちになるのではないかという危機感を抱いている。

実は、前期の評価で管理職への昇格打診を受けたが、断ってしまった。

理由は、上記の能力を身につける前に管理職になってしまうと、別部門でプレイヤー経験ができないから。

この会社に今度もとどまるにしても、別の会社に行くにしても、はたまたいつかまた弁護士をやるにしても、このスキルは身につけておきたい。

そう考えると、数年の昇進先延ばしは大きな問題ではないと思っている。

 

また法務という職種は、その特殊性からおそらく食いっぱぐれないと思っているが、昇進が頭打ちになりやすい。

それを考えた上でも、法務以外のスキルを身につけておくことは、今の僕の年代の数年を使うに十分値する価値を有することだと思う。